2025.02.07

インプラントの寿命は何年?7つの注意点と長持ちさせる方法

インプラントは、失った歯の機能を取り戻す優れた治療法として広く認知されています。

最初のチタン製インプラント治療から40年以上が経過し、現在では医療技術や設備の進歩により、さらに安全性と信頼性が向上しています。

この記事では、インプラントの寿命や長期使用のためのポイント、トラブルの予防法、保証制度について詳しく解説します。

適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上の長期使用が可能です。

インプラント治療をお考えの方に向けて、知っておくべき重要な情報をお伝えしていきます。

チタンインプラントの耐久性は
40年以上の実績があります

チタンインプラントの耐久性は40年以上の実績があります

医療用インプラントの主要な材質としてチタンが採用されています。

チタンと人間の骨組織が結びつく特性を発見したのはブローネマルク博士で、1965年に初のチタン製インプラントを患者さんに装着しました。

最初に施術を受けた患者さんのインプラントは40年以上にわたり良好な状態を維持していました。

現代のインプラントは素材の品質が格段に向上し、医療設備や技術面での進歩も目覚ましく、豊富な研究データに裏付けられた治療法となっています。


インプラント治療が
失敗する要因について解説します

インプラント治療が失敗する要因について解説します

インプラントは耐久性に優れた治療法ですが、いくつかの要因で機能が低下する場合があります。

医療従事者側の問題だけでなく、患者さんの生活習慣なども影響を与える可能性があります。

細菌の増殖による炎症トラブル

細菌が繁殖すると、インプラントの機能低下を引き起こす危険性が高まります。

手術直後は良好な状態でも、日々の手入れを怠ると細菌の繁殖によりインプラントが外れてしまう事例も報告されています。

歯科医師からの指導内容を守り、継続的なケアが大切です。

不適切な噛み合わせによる負担

インプラントと天然歯の噛み合わせに問題があると、人工歯に必要以上の力がかかり、損傷や周辺組織への悪影響が生じやすくなります。

手術時には綿密な調整作業が必要不可欠です。

定期検診では噛み合わせの状態を入念にチェックし、適宜微調整を行うことでインプラントの長期使用が可能になります。

歯周疾患による悪影響

歯周病はインプラントの健康状態に深刻な問題を引き起こします。

重症化した歯周病の存在により、インプラントの働きが損なわれるケースもあります。

歯周病対策と予防処置はインプラントの状態維持に重要な意味を持ちます。

口腔内を清潔に保つ習慣作りと、定期的な歯科受診が推奨されます。

食いしばりや歯ぎしりによる
過度な負担

無意識の歯ぎしりや食いしばり癖は、インプラントに想定以上の圧力をかけ、耐久性を低下させる要因となります。

このような習慣がある患者さんには、専用マウスピースの活用やストレス緩和策の実践が推奨されます。

夜間の無意識的な歯ぎしり防止には、マウスピースが高い効果を発揮します。

日中の食いしばり防止には、ストレス解消法の習得や意識的な行動改善が望ましいでしょう。

喫煙習慣がもたらす悪影響

タバコは、インプラント治療の成功を妨げる大きな要因です。

タバコに含有されるニコチンには血管を細める作用があり、骨とインプラントの固着を阻害する可能性があります。

加えて、喫煙により口腔内の状態が悪化し、炎症性トラブルの発生率が上昇します。

インプラントを長期的に維持するためには、禁煙への取り組みが不可欠です。

治療開始前から禁煙を実践することで、治療の成功確率が向上します。

禁煙による口腔内環境の改善は、インプラントの状態維持に大きな効果をもたらします。

専門機関での
定期的なメンテナンス実施

毎日の丁寧な歯磨きは基本的なケアですが、歯科医院での専門的なメンテナンスも欠かせません。

自己管理だけでは不十分な部分があるため、歯科医院での入念な洗浄や噛み合わせ調整を定期的に受診しましょう。

医療技術の質が治療結果を左右

インプラントの寿命には施術者の技術水準が大きく影響します。

長期的な使用を実現するためには、信頼できる歯科医院と熟練した医師の選定が重要な要素となります。

インプラントの耐用年数について
詳しく解説します

インプラントの耐用年数について詳しく解説します

インプラントがどのくらいの期間機能するかは、装着部位や患者さんの口腔内状態、使用される製品の品質によって異なります。歯周病の有無なども重要な要因となります。

製品メーカーごとに耐久性には違いが見られますが、10年後の機能維持率は90%を超える高水準を示しています。

20年経過後でも70%程度の高い残存率を維持しており、長期使用の実例が豊富に報告されています。

劣化したインプラントを
放置した場合の危険性

インプラントが寿命を迎えた後も使用を続けると、深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
具体的な危険性を表にまとめました。

※横スクロールでご覧いただけます。

リスク項目 具体的な内容 予想される影響
物理的リスク 脱落や破損の発生 誤飲の危険性が増加
炎症リスク 歯周病やインプラント周囲炎の発症 周辺組織への感染拡大
波及的リスク 隣接する歯や歯槽骨への悪影響 口腔内全体の健康悪化
身体的リスク 痛みの発生や感染症の併発 日常生活への支障
治療リスク 再治療が複雑化 治療オプションの制限

劣化したインプラントは脱落や破損のリスクが高まり、誤って飲み込んでしまう可能性も出てきます。

歯周病やインプラント周囲炎などの炎症性疾患を引き起こし、隣り合う歯や骨組織にまで悪影響が及ぶ場合があります。

さらに慢性的な痛みや感染症のリスクも上昇し、放置すればするほど再治療が困難になっていきます。

インプラント治療には
保証制度が導入されています

インプラント治療には保証制度が導入されています

インプラント治療は高額な医療費が必要となる治療法です。

治療後のトラブル発生への不安から、治療に踏み出せない患者さんも少なくありません。

医療機関では患者さんの不安を軽減するため、保証制度を設けており、不具合が生じた場合の再治療を一定期間、無料で提供しています。

保証適用には一定の基準があります

保証サービスを利用するためには、医療機関が定める基準を満たす必要があります。

定期的なメンテナンス受診などが条件となりますが、基準を遵守していれば、万が一の不具合時には費用負担なく再治療を受けられます。

各医療機関によって保証内容や保証期間は異なります。治療開始前に保証制度の詳細を確認することで、安心して治療に臨むことができます。

医療機関選びの際には、保証内容の違いも重要な判断材料となりますので、念入りに確認しましょう。

インプラント治療の寿命と
長期維持のポイント

適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上の長期使用が可能な治療法です。

40年以上機能した症例も報告されており、高い信頼性を誇ります。

長期維持のためには、日々の口腔ケアと定期的な歯科受診が重要です。喫煙習慣の改善や歯ぎしり対策なども欠かせません。

また、各医療機関では保証制度を設けており、基準を満たせば万が一のトラブル時も安心です。

インプラントを長く使い続けるためには、信頼できる医師による治療と、患者さん自身による適切なケアの両方が大切です。

患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。
まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、
お気軽にご相談下さい。

記事の筆者情報

やまもと歯科 大久保院 院長

やまもと歯科 大久保院 院長

経歴

平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業
平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局
滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修
平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務
平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務
平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任
平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院

資格・参加研修会

  • 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省)
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ストローマンインプラントマスターコース
  • ノーベルバイオケアインプラントコース
  • その他、多数参加

やまもと歯科 大久保院

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