詰め物やかぶせ物が取れた時にはどうする?

皆さん、お食事中に詰め物が取れてしまったことはありませんか? 歯の詰め物はなぜ取れてしまうのかについて考えたいと思います。 そもそも詰め物・かぶせ物とは 詰め物 小さな虫歯を削って、穴があいた場所を補うために行う治療です。 これは歯科用語でインレーと言います。 かぶせ物 虫歯の進行が大きく、神経が残っていても虫歯で失った部分が大きかったり、虫歯が深くなって歯の神経を取る処置をした後に行います。 これは歯科用語でクラウンと言います。 詰め物や、かぶせ物が取れる原因 ①接着用セメントの劣化 詰め物、かぶせ物をつけるのに使用した接着用のセメントはどうしても経年的に劣化して行きます。 特に、保険診療で作った接着用セメントは劣化しやすく、詰め物がはずれる原因になりやすいです。 ②詰め物、かぶせ物と歯の間に隙間ができ虫歯ができた 詰め物、かぶせ物の金属の劣化で隙間があいたり、金属が浮いてきたりして虫歯ができたり、逆に、虫歯ができると歯質が溶かされ、歯と詰め物やかぶせ物の間に隙間ができてしまいます。 その結果、ぴったり合わなくなってきて、やがてははずれてしまいます。 そこで大切になってくるのが治療後の口腔ケアです。 治療している歯は、治療していない歯に比べて虫歯になるリスクが高く、虫歯にならないような適切な口腔ケア方法を身につけることがとても大切です。 そのため治療して詰め物やかぶせ物をつけたら終わり!ではなく、つけた後も定期的なメンテナンスを受けることがとても大切です。 定期検診とやまもと歯科の衛生士からブラッシングを教わり、汚れ=プラークのつかない綺麗な歯の状態を維持しましょう。 ③歯ぎしり、食いしばり 歯ぎしりや食いしばりで外れることもあります。噛む力はとても強いので、その強い圧力で詰め物やかぶせ物が欠けたり、ヒビが入ることがあります。 取り入れられる対策としては、マウスピースをつけて衝撃を緩和させたり、日中に上の歯と下の歯を離すように心がけるようにすると良いです。 私も実はくいしばりがあるのですが、外を歩いている時は信号を見たら上下の歯を離すように心がけています。 日中デスクワークの方などは、パソコンに歯を離すと付箋をつけておき、仕事の合間に歯を離すなどの日頃の意識は大切です。 それでは、次は詰め物やかぶせ物が取れた時の対応についてお伝えします^_^ 詰め物やかぶせ物が取れた時の対応 取れた詰め物やかぶせ物は自分ではめなおさない詰め物やかぶせ物が取れた歯が虫歯になっている可能性があります。また、詰め物自体が変形している可能性もあります。ひとことで取れたと言っても、いろいろな問題が発生していることが予想されますので自分ではめなおさないようにしましょう。 取れたものは捨てないで持参する取れてしまった詰め物やかぶせ物は虫歯など問題がない場合には元に戻せる可能性もあります。外れてしまった物はすぐに捨てるのではなく保管して、歯科医院に持参していただくことをおすすめします。 早めに歯科医院を受診する詰め物が取れた時に絶対にして欲しくないことはそのまま放置することです。詰め物が取れてしまった以上、その状態がどうであれ、放置して良いことはありません。はずれたところには食べ物や汚れが詰まったり、はずれたまま歯を放置すると以前詰め物やかぶせ物があった厚みの空間を歯が移動して出てきてしまうこともあります。痛みがないので問題ないと自分で判断するのではなく、早めにやまもと歯科を受診してください これからもやまもと歯科は皆様のお口を守ります!

2025.03.03

インプラント治療費用はなぜ高い?5つの費用内訳と負担を抑える方法

インプラント治療は失った歯の機能と見た目を自然な形で回復できる治療法として、多くの方から注目されています。 インプラント1本の標準的な治療費用は30万円から50万円の範囲となっていますが、具体的な治療内容や歯科医院の設定により費用は異なります。 長期的な口腔健康の維持に有効なインプラント治療について、費用の内訳や相場、治療費が高額となる理由、そして費用を抑える方法まで詳しくご説明します。 この記事を読めば、インプラント治療にかかる費用についての理解が深まり、治療を検討する際の参考になるはずです。 インプラント1本あたりの治療費用の目安について インプラントによる治療は高い精度と機能性を備えた方法として評価が高まっています。 標準的な治療費は1本あたり30万円から50万円の範囲に設定されています。 治療費の内訳として手術にかかる料金があり、インプラントの歯根部分、接合部分、歯の形をした人工歯までが含まれています。 医療機関ごとに料金が異なる理由は、自由診療として扱われるためです。 診療所の設備投資や歯科医師の経験値、選択するインプラントの材質によって金額設定に違いが生じています。 全国的な相場は1本30万円から45万円ほどになりますが、都会では35万円から55万円程度の設定となっています。治療内容によって費用は変動する可能性があります。 インプラント施術の費用は、前歯・奥歯の部位による大きな違いはありませんが、個々の症例の難しさや併用する治療内容に応じて変動する場合があります。 使用する材料のメーカーや素材の違い、医院の方針によっても費用設定は異なってきます。 治療を始める前に、診断や検査にかかる費用、手術の料金、人工歯の値段、術後の管理費用など、詳しい内容を確認することが重要です。 患者さんが十分に理解した上で治療計画を立てられるよう、私達は細やかな説明と相談を大切にしています。 前歯1本のインプラント治療にかかる費用 前歯1本のインプラント治療では、検査・診断で1万5千円から5万円、手術で15万円から35万円、人工歯の制作で5万円から20万円がかかります。 標準的な合計金額は30万円から50万円の範囲となっています。 前歯のインプラント治療は、奥歯と比べて基本的な費用に大きな違いはありません。 ただし、見た目の美しさが重視される部位のため、人工歯の仕上げにかかる費用が奥歯より増える傾向にあります。 治療の出来栄えは歯科医師の技術力で決まるため、高い専門性が求められます。 奥歯への施術1本あたりの治療費用 奥歯にかかる標準的な費用は、診断や検査で1万5千円から5万円、手術で15万円から35万円、人工歯の制作で5万円から18万円となっています。 総額では30万円から50万円程度の費用が一般的な相場です。 奥歯へのインプラント治療では、歯の補填だけでなく咀嚼力の回復も実現できます。 食事の満足度が高まり、発音機能の向上や顔のバランス維持にも効果があります。 奥歯部分は強い咬合圧がかかる場所ですが、インプラントは天然歯と同等の力で食事ができます。 医療機関によって料金体系が異なるため、治療を受ける前に費用の総額を確認することが大切です。都市部の医院では比較的高めの料金設定になる傾向があります。 インプラント治療費の構成要素と金額 インプラント治療の費用内容には以下の項目があります。 検査と診察にかかる料金 インプラント本体の費用 人工歯の製作費用 手術にかかる費用 定期的なケアの費用 詳しい内容を順番にご説明します。 検査と診察にかかる費用 検査と診察には1万5千円から5万円程度の費用が設定されており、複数の要素で構成されています。 歯科医師はレントゲンやCTスキャンで口腔内の状態を詳しく調べます。骨の状況や神経の配置など、インプラントを埋め込む際に重要な情報を収集します。 口腔内の衛生状態や残っている歯の健康度も確認し、総合的な口腔環境を評価します。 検査結果をもとに、インプラント治療の実施可否や具体的な計画を立案します。 患者さんの体調や治療への要望、気になる点などを丁寧に聞き取り、個々の状況に合わせた治療方針を決定します。 インプラントの本体部分について インプラントの本体部分は治療費の核となる要素です。顎の骨に埋め込む人工的な歯根がインプラント本体にあたります。 使われる素材の質や製造における技術力で費用は大きく変化します。 現在の主流はチタン製のインプラント本体です。人体との相性が良いチタンは、拒絶反応が起きにくい特徴があります。 安全性が高く長期使用が可能です。さらに骨との結合力も優れており、顎の骨にしっかりと定着して耐久性も期待できます。 人工歯の構造について 人工歯の部分は見た目と機能性を左右する重要な要素です。 インプラント本体の上に装着する人工の歯を上部構造と呼びます。 口腔内の状態や外観の希望に応じて個別に作製されます。 費用は素材の種類や作製工程の難易度で変わってきます。 セラミックやジルコニアといった材料が一般的で、天然の歯に近い色合いや質感を実現できます。耐久性にも優れており、美しい状態を保ちやすい特徴があります。 インプラントを埋め込む手術について 失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込む処置を、インプラント埋入手術と呼びます。 手術費用は難易度や使用する材料、必要な技術と時間で決まります。 高度な専門性が求められる手術のため、歯科医師の実績と知識が重要な要素となります。 手術では、まず詳しい口腔内の検査を行い、インプラントを入れる位置を慎重に決定します。 正確な測定と綿密な計画が必要で、専門的な機器や技術が使われます。 治療後のメンテナンスについて インプラントの治療後は、口腔内の健康維持のため定期的なケアが欠かせません。 インプラントは十分な耐久性を持ちますが、歯ぐきや周辺の歯との関係から継続的なメンテナンスが必要です。 長期的な治療効果を維持するための大切な投資といえます。 メンテナンスでは、インプラント周辺の組織を健康に保ち、機能性を維持することを目指します。 定期的な清掃や点検を行い、インプラントと天然歯の隙間や歯ぐきの周りに付着する歯垢や歯石を取り除きます。 歯ぐきの炎症や周辺組織のトラブルを防止できます。また、定期検査でインプラントの状態や周囲の健康状態を確認し、問題の早期発見と対応が可能です。 インプラントの治療費が高額になる理由 インプラント治療の費用が高額となる要因は5つあります。 インプラントの本体に高価な材料を使用 見た目と耐久性に優れた人工歯の素材を採用 最新の医療機器が必要 衛生的な環境の整備が不可欠 健康保険の対象外となる治療 それぞれの内容を詳しく説明していきます。 品質の高いインプラント材料について インプラントの高額な費用の背景には、本体の材料費が大きく関係しています。 顎の骨に埋め込むインプラントには、生体との親和性が高く高品質な素材が必要不可欠です。 長期間にわたり体内で機能するため、厳選された材料を使用します。 現在のインプラント本体は、生体適合性と耐久性に優れたチタンが主流となっています。 人体への安全性が高く、長期使用が可能です。拒絶反応も起こりにくい特徴があり、骨との結合力も優れているため、顎の骨にしっかりと固定できます。 高品質なチタンの製造には多くの費用がかかります。さらに、製造工程では高い精度と厳密な品質管理が求められるため、コストは上昇します。 専門的な技術と設備も必須であり、これらの要素が費用に反映されています。 人工歯の素材と見た目について インプラント本体の上に取り付ける人工歯は、見た目と機能性を左右する重要な役割を果たします。 長期的な耐久性と天然歯に近い美しさを追求するため、高品質な素材を使用します。 人工歯には一般的にセラミックやジルコニアを採用しています。天然歯に近い色合いと質感を実現でき、咀嚼力にも十分な強度を備えています。 特に前歯部分では、見た目の美しさが患者さんの満足度に直結します。 高品質な素材の製造には費用がかかり、患者さんの口腔内に合わせた加工にも高度な技術が必要です。 長期間にわたり美しさと機能性を保つため、耐久性の基準も厳しく設定されています。 最新の医療設備が必要な理由 インプラント治療の高額な背景には、最新機器の導入が欠かせない点があります。 精密な医療行為には高度な設備が不可欠であり、治療の成功率は機器の性能に大きく左右されます。 患者さんの安全と快適さを確保するため、最新設備の導入は必須となっています。 口腔内の状態を正確に把握するため、高性能なデジタルレントゲンやCT装置を使用します。 顎の骨の状態や神経の位置など、詳細な情報を収集できます。 インプラントを正確に配置するため、3Dプリンターやコンピューター設計システムも活用します。 これらの先進機器は高額な製造コストがかかり、導入や維持管理には多くの費用が必要です。 また、機器を適切に扱うため、医師やスタッフは専門的な研修を継続的に受ける必要があります。 衛生管理の重要性について インプラントは外科的な手術であり、感染予防のため徹底した衛生管理が求められます。 高水準の衛生環境を整えるには、専門的な設備と厳密な手順が必要となり、費用に反映されます。 手術室は無菌状態を維持する特殊な構造が必要で、空気清浄システムや滅菌機器など高度な設備投資が欠かせません。 使用する器具は毎回徹底的な滅菌処理が必要で、高性能な滅菌装置や専用の洗浄機器の維持管理にも費用がかかります。 保険適用外となる理由 インプラント治療は健康保険の対象外であり、これが高額となる主な要因です。 材料費や手術費用、技術料など、すべての費用を患者さんが負担する必要があります。 保険診療であれば一部が補助されますが、インプラントではその制度が適用されません。 治療費用を抑える方法について インプラント治療の費用負担を軽減する方法を2つご紹介します。 健康保険が適用されるケース 医療費控除の活用方法 健康保険が適用される場合について インプラント治療は一般的に美容目的や選択的な治療とされ、健康保険の対象外です。 ただし、特定の条件下では例外的に保険適用が認められることがあります。 先天的に顎の骨の3分の1以上が連続していない場合や形成不全の状態では、保険診療の対象となる可能性があります。 この場合は美容的な目的ではなく、口腔機能の回復が必要な医療行為として認定されます。 疾病や事故で顎の骨が大きく失われた場合も、保険適用の検討対象となります。 機能回復のために不可欠な治療として扱われるためです。 これらのケースでは治療費の一部が保険でカバーされ、患者さんの負担は軽減されます。 ただし、通常のインプラント治療では保険適用とはなりません。 医療費控除の利用について 医療費控除は、年間の医療費総額が10万円を超えた場合に利用できる制度です。超過分は所得控除の対象となり、税負担を軽減できます。 この制度を使えば、インプラント治療費の一部を税金還付という形で補うことが可能です。 控除の対象には、インプラントだけでなく他の医療費も含まれます。年間の医療費合計が10万円を超えれば、インプラント治療費も控除対象になります。 制度を利用するには領収書の保管が重要です。年末に医療費を集計し、確定申告の際に控除を申請します。 申請により所得税が還付され、実質的な治療費負担を抑えられます。 まとめ インプラント治療の費用は1本あたり30万円から50万円が一般的な相場です。 費用には診断・検査、インプラント本体、人工歯の製作、手術、メンテナンスなど複数の要素が含まれています。 治療費が高額となる理由は、高品質な材料の使用、最新医療機器の導入、厳密な衛生管理の必要性、そして保険適用外であることなどが挙げられます。 ただし、先天的な形成不全や事故による骨の欠損などの場合は保険適用の可能性があります。 また、医療費控除制度を利用することで、治療費の一部を税金の還付という形で補うことも可能です。 インプラント治療を検討する際は、事前に医院で詳しい費用の説明を受け、十分な理解のもとで治療を進めることが大切です。 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.02.13

インプラントの寿命は何年?7つの注意点と長持ちさせる方法

インプラントは、失った歯の機能を取り戻す優れた治療法として広く認知されています。 最初のチタン製インプラント治療から40年以上が経過し、現在では医療技術や設備の進歩により、さらに安全性と信頼性が向上しています。 この記事では、インプラントの寿命や長期使用のためのポイント、トラブルの予防法、保証制度について詳しく解説します。 適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上の長期使用が可能です。 インプラント治療をお考えの方に向けて、知っておくべき重要な情報をお伝えしていきます。 チタンインプラントの耐久性は40年以上の実績があります 医療用インプラントの主要な材質としてチタンが採用されています。 チタンと人間の骨組織が結びつく特性を発見したのはブローネマルク博士で、1965年に初のチタン製インプラントを患者さんに装着しました。 最初に施術を受けた患者さんのインプラントは40年以上にわたり良好な状態を維持していました。 現代のインプラントは素材の品質が格段に向上し、医療設備や技術面での進歩も目覚ましく、豊富な研究データに裏付けられた治療法となっています。 インプラント治療が失敗する要因について解説します インプラントは耐久性に優れた治療法ですが、いくつかの要因で機能が低下する場合があります。 医療従事者側の問題だけでなく、患者さんの生活習慣なども影響を与える可能性があります。 細菌の増殖による炎症トラブル 細菌が繁殖すると、インプラントの機能低下を引き起こす危険性が高まります。 手術直後は良好な状態でも、日々の手入れを怠ると細菌の繁殖によりインプラントが外れてしまう事例も報告されています。 歯科医師からの指導内容を守り、継続的なケアが大切です。 不適切な噛み合わせによる負担 インプラントと天然歯の噛み合わせに問題があると、人工歯に必要以上の力がかかり、損傷や周辺組織への悪影響が生じやすくなります。 手術時には綿密な調整作業が必要不可欠です。 定期検診では噛み合わせの状態を入念にチェックし、適宜微調整を行うことでインプラントの長期使用が可能になります。 歯周疾患による悪影響 歯周病はインプラントの健康状態に深刻な問題を引き起こします。 重症化した歯周病の存在により、インプラントの働きが損なわれるケースもあります。 歯周病対策と予防処置はインプラントの状態維持に重要な意味を持ちます。 口腔内を清潔に保つ習慣作りと、定期的な歯科受診が推奨されます。 食いしばりや歯ぎしりによる過度な負担 無意識の歯ぎしりや食いしばり癖は、インプラントに想定以上の圧力をかけ、耐久性を低下させる要因となります。 このような習慣がある患者さんには、専用マウスピースの活用やストレス緩和策の実践が推奨されます。 夜間の無意識的な歯ぎしり防止には、マウスピースが高い効果を発揮します。 日中の食いしばり防止には、ストレス解消法の習得や意識的な行動改善が望ましいでしょう。 喫煙習慣がもたらす悪影響 タバコは、インプラント治療の成功を妨げる大きな要因です。 タバコに含有されるニコチンには血管を細める作用があり、骨とインプラントの固着を阻害する可能性があります。 加えて、喫煙により口腔内の状態が悪化し、炎症性トラブルの発生率が上昇します。 インプラントを長期的に維持するためには、禁煙への取り組みが不可欠です。 治療開始前から禁煙を実践することで、治療の成功確率が向上します。 禁煙による口腔内環境の改善は、インプラントの状態維持に大きな効果をもたらします。 専門機関での定期的なメンテナンス実施 毎日の丁寧な歯磨きは基本的なケアですが、歯科医院での専門的なメンテナンスも欠かせません。 自己管理だけでは不十分な部分があるため、歯科医院での入念な洗浄や噛み合わせ調整を定期的に受診しましょう。 医療技術の質が治療結果を左右 インプラントの寿命には施術者の技術水準が大きく影響します。 長期的な使用を実現するためには、信頼できる歯科医院と熟練した医師の選定が重要な要素となります。 インプラントの耐用年数について詳しく解説します インプラントがどのくらいの期間機能するかは、装着部位や患者さんの口腔内状態、使用される製品の品質によって異なります。歯周病の有無なども重要な要因となります。 製品メーカーごとに耐久性には違いが見られますが、10年後の機能維持率は90%を超える高水準を示しています。 20年経過後でも70%程度の高い残存率を維持しており、長期使用の実例が豊富に報告されています。 劣化したインプラントを放置した場合の危険性 インプラントが寿命を迎えた後も使用を続けると、深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。具体的な危険性を表にまとめました。 ※横スクロールでご覧いただけます。 リスク項目 具体的な内容 予想される影響 物理的リスク 脱落や破損の発生 誤飲の危険性が増加 炎症リスク 歯周病やインプラント周囲炎の発症 周辺組織への感染拡大 波及的リスク 隣接する歯や歯槽骨への悪影響 口腔内全体の健康悪化 身体的リスク 痛みの発生や感染症の併発 日常生活への支障 治療リスク 再治療が複雑化 治療オプションの制限 劣化したインプラントは脱落や破損のリスクが高まり、誤って飲み込んでしまう可能性も出てきます。 歯周病やインプラント周囲炎などの炎症性疾患を引き起こし、隣り合う歯や骨組織にまで悪影響が及ぶ場合があります。 さらに慢性的な痛みや感染症のリスクも上昇し、放置すればするほど再治療が困難になっていきます。 インプラント治療には保証制度が導入されています インプラント治療は高額な医療費が必要となる治療法です。 治療後のトラブル発生への不安から、治療に踏み出せない患者さんも少なくありません。 医療機関では患者さんの不安を軽減するため、保証制度を設けており、不具合が生じた場合の再治療を一定期間、無料で提供しています。 保証適用には一定の基準があります 保証サービスを利用するためには、医療機関が定める基準を満たす必要があります。 定期的なメンテナンス受診などが条件となりますが、基準を遵守していれば、万が一の不具合時には費用負担なく再治療を受けられます。 各医療機関によって保証内容や保証期間は異なります。治療開始前に保証制度の詳細を確認することで、安心して治療に臨むことができます。 医療機関選びの際には、保証内容の違いも重要な判断材料となりますので、念入りに確認しましょう。 インプラント治療の寿命と長期維持のポイント 適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上の長期使用が可能な治療法です。 40年以上機能した症例も報告されており、高い信頼性を誇ります。 長期維持のためには、日々の口腔ケアと定期的な歯科受診が重要です。喫煙習慣の改善や歯ぎしり対策なども欠かせません。 また、各医療機関では保証制度を設けており、基準を満たせば万が一のトラブル時も安心です。 インプラントを長く使い続けるためには、信頼できる医師による治療と、患者さん自身による適切なケアの両方が大切です。 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.02.07

奥歯のインプラント手術の難しさとは?4つの課題と成功のポイントを紹介

奥歯を失うと、食事の楽しみが減り、胃腸への負担も増えてしまいます。 治療法の選択肢には、インプラント、ブリッジ、義歯がありますが、特にインプラント治療は自然な噛み合わせを取り戻せる可能性が高い治療法として注目されています。 歯科医療におけるインプラント施術は高い専門性が求められ、特に臼歯部の処置において複数の問題に直面します。 しかし、適切な治療により、食事の満足度向上や顎の健康維持など、多くのメリットが期待できます。 この記事では、奥歯のインプラント治療について、メリットやデメリット、治療が難しくなる要因などを詳しく解説します。 歯科医療における「奥歯」とは? 「奥歯」という言葉の具体的な範囲をご存知でしょうか?歯科の専門用語では、奥歯のことを「臼歯」と表現します。 臼歯は「小臼歯」と「大臼歯」の2種類に分類されており、それぞれに番号がつけられています。実際の奥歯の範囲は、第一小臼歯から第二大臼歯までの4本です。歯の番号でいうと4番から7番までの歯を指します。 一般的な奥歯の範囲は4本となりますが、個人によって第三大臼歯(親知らず)が生えることもあります。 親知らずは8番目の歯にあたりますが、この歯は生え方に問題がある場合に抜歯することもあるため、必要不可欠な歯ではありません。 親知らずの部分にインプラント治療を行うことは基本的にありませんので、本ページでは4番(第一小臼歯)から7番(第二大臼歯)までを奥歯と定義し、インプラント治療について解説いたします。 奥歯の重要な役割と特徴 奥歯の最も大切な機能は、食べ物を完全にすりつぶすことにあります。 「臼歯」という漢字に含まれる「臼」は、食材を粉末状にする道具を表しており、奥歯は強力な力で食材を細かくして消化を助ける働きをします。奥歯を失うと食事が難しくなり、ストレスを感じたり、胃腸への負担が大きくなったりする可能性があります。 加えて、奥歯は口腔内の調和を保つ役目も担っています。噛み合わせの高さは奥歯で決定されるため、奥歯を失ってしまうと、咬合バランスが崩れ、口腔内全体の機能的な調和が損なわれます。 さらに奥歯が減少すると、噛み合わせの位置が低下し、顔の形状にも影響を及ぼすことがあります。 このように重要な役目を持つ奥歯ですが、実は損傷を受けやすい部位でもあります。 強い咬合圧がかかることや、歯ブラシが届きにくい位置にあることから、欠けたり虫歯になりやすく、特に6歳臼歯と呼ばれる6番の歯は、永久歯の中で最も早期に失われる可能性が高いとされています。 奥歯におけるインプラント治療の難易度 奥歯へのインプラント治療は困難を伴うという情報を耳にした方は少なくないでしょう。実際に、歯科医師が治療不可能と判断するケースも存在します。 インプラント治療の難易度は患者さんの状態によって大きく異なります。比較的容易に治療できる場合もありますが、治療の実施が著しく困難と判断せざるを得ない症例もございます。 なお、前歯のインプラントも決して簡単な治療ではありません。前歯と奥歯では、それぞれの部位に応じた独自の課題があります。 奥歯のインプラント治療が困難となる要因 奥歯のインプラント治療が難しいとされる主な理由を5つご説明いたします。 咬合圧による繊細な調整の必要性奥歯は非常に強い力がかかるため、噛み合わせの調整が極めて重要となります。 治療スペースの制約奥歯部分は開口量が限られており、治療器具の使用が難しくなります。 上顎洞との距離への配慮上の奥歯部分は上顎洞という鼻の空洞が近接しているため、慎重な治療計画が必要です。 7番付近の角化歯肉の少なさ第二大臼歯周辺は、治療に適した歯肉の量が限られています。 神経への配慮5番より後方では、下歯槽神経との位置関係を慎重に検討する必要があります。 咬合圧による噛み合わせ調整の重要性 第二大臼歯には60kgから70kgもの強い咬合圧がかかります。このため、噛み合わせの調整が不適切な場合、顎関節の痛みや開口障害などの症状が発生する可能性があります。 さらに、インプラントの人工歯冠や人工歯根に損傷が生じるリスクも考えられます。 治療スペースの制限について 口腔内は奥に行くほど口を広げる幅が狭くなっていきます。前歯部分と比較すると、奥歯部分は明らかにスペースが狭くなっています。 特に第二大臼歯付近では、手術器具を使用するための十分なスペースを確保できない場合があります。患者様の開口量によっては、物理的に治療が実施できないケースも存在します。 さらに、サージカルガイドを用いる場合は通常よりも長い器具が必要となるため、奥歯部分での治療がより困難になる可能性があります。 上顎奥歯部のインプラント治療における解剖学的考慮 上顎の奥歯部分では、上顎洞という空洞との距離が重要な課題となります。骨の高さが不十分な場合、インプラントが上顎洞に到達してしまい、適切な固定が得られない可能性があります。 このような状況では、上顎洞底挙上術という特殊な手術が必要となります。この手術では、人工骨材料を用いて骨量を増やし、インプラント埋入に必要な高さを確保します。 しかし、この手術には高度な技術が求められるため、実施できる歯科医師が限定されます。その結果、インプラント治療を断念せざるを得ないケースも生じます。 第二大臼歯周辺の歯肉の特徴と治療への影響 インプラント治療には2mm以上の角化歯肉(固い歯肉)が必要不可欠です。角化歯肉が不足すると、インプラント周囲炎のリスクが増加します。 第二大臼歯周囲は角化粘膜の不足が認められやすく、歯肉移植術の適応となる場合があります。 しかし、第二大臼歯は口腔内で最も開口量が制限される部位であり、歯肉移植手術の実施も困難を伴います。 下顎奥歯部における神経への配慮 第一小臼歯遠心部から第二大臼歯部における治療計画では、下顎管の走行位置に対する慎重な配慮が不可欠となります。下歯槽神経は下顎を走行しており、5番から7番までの歯根付近を通過しています。 インプラント埋入時に下歯槽神経を損傷すると、下唇やオトガイ部分の感覚が鈍くなる可能性があります。このような合併症を防ぐため、詳細なレントゲンやCT検査で神経の位置を正確に特定する必要があります。 第二小臼歯から第二大臼歯までのインプラント治療では、神経との距離を慎重に確保しながら埋入位置を決定する必要があるため、治療の難易度は高くなります。 奥歯のインプラント治療における利点と課題 インプラント治療の難易度が高い奥歯ですが、この治療方法を選択する価値があるのかという疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 歯の欠損に対する治療法には、インプラント以外にもブリッジや義歯という選択肢があります。インプラントは、顎骨に人工歯根を直接埋入し、その上に人工の歯を装着する方法です。一方、ブリッジや義歯には人工歯根がないという大きな違いがあります。 人工歯根の有無によって治療効果にどのような違いが生じるのか、疑問に感じる方も多いことでしょう。また、難しい手術を避けてブリッジや義歯を選択するという考えもあるかもしれません。 以降では、奥歯をインプラントで治療する際のメリットとデメリットについて詳しくご説明いたします。 インプラント治療による奥歯の機能回復のメリット 奥歯のインプラント治療には、以下のような利点があります。 周囲の歯を保護できる人工歯根で独立して支えられるため、隣接する歯への負担が生じません。 食事の満足度が高い自然な歯と同等の咬合力が得られます。 消化機能の向上食べ物を十分に噛み砕けるため、胃腸への負荷が軽減されます。 健康的な食生活様々な食材を摂取できるため、栄養バランスが改善します。 顎骨の健康維持骨密度の低下を防ぐことができます。 口腔内の調和適切な噛み合わせにより、歯列全体の安定性が保たれます。 自然な見た目天然歯に近い外観が得られます。 明瞭な発音話す際の違和感がありません。 快適な装着感治療後の痛みが少なく、違和感も軽度です。 食事の質の向上 インプラント治療により、天然歯に近い食事体験が可能になります。義歯の咀嚼能力は天然歯の30%程度、ブリッジは60%程度とされています。 一方、インプラントは咀嚼能力が約80%、咬合力は天然歯と同等の100%に達します。 自然な噛み心地で食事を楽しみたい方には、奥歯のインプラント治療が適していると考えられます。 消化器系の健康維持 奥歯1本の喪失だけでも、咬合力は30%から40%も減少する可能性があります。 咬合力の低下により食物を十分に噛み砕けなくなると、消化器官に大きな負担がかかります。 インプラント治療で咬合機能を回復することにより、食物を適切に粉砕できるようになります。その結果、胃腸の働きが改善され、消化器系の負担が軽減されます。 バランスの取れた食生活の実現 歯の喪失による咬合力の低下は、食事の選択肢を制限してしまいます。固い野菜を避けることで食物繊維が不足し、便秘の原因となることがあります。 また、肉類の摂取が困難になることで、タンパク質やビタミンが不足する可能性もあります。 インプラントによって奥歯の機能を回復することで、多様な食材を摂取できるようになり、栄養バランスの向上が期待できます。 顎骨の健康維持 人間の体には廃用性萎縮という現象があり、使用していない組織は徐々に衰えていきます。骨折後の筋力低下や宇宙飛行士の帰還後の立位困難も、この現象の一例です。 歯を失った部分の顎骨も、咬合圧がかからなくなることで萎縮が進行します。義歯やブリッジには人工歯根がないため、骨吸収の予防効果は限定的です。一方、インプラントは人工歯根を通じて顎骨に適切な刺激を与えることで、骨密度の維持に貢献します。 歯列全体のバランス改善 インプラント治療では、精密な噛み合わせの調整が可能で、歯列全体の調和を実現できます。未治療の欠損や不適切な補綴物は、特定の歯に過度な負担をかけ、歯の破折などのトラブルを引き起こす可能性があります。 インプラントの上部構造に問題が生じた場合でも、人工歯根を交換せずに調整や修理が可能です。 また、定期的なメンテナンスにより長期的な噛み合わせの安定性を維持できます。奥歯は歯列全体の噛み合わせに大きく影響するため、インプラント治療の効果は特に顕著です。 自然な見た目の実現 従来の義歯やブリッジは金属部分が目立つため、人前での会話に抵抗を感じる方もいます。一方、インプラントは人工歯根が歯肉内に埋入されているため、外観上の違和感がほとんどありません。 特に第一小臼歯や第二小臼歯は人目につきやすい位置にあるため、インプラントによる自然な見た目の回復は大きな利点となります。 明瞭な発音の維持 歯の欠損により空気が漏れ、発音に支障をきたすことがあります。前歯ほどではありませんが、奥歯の欠損も会話の明瞭さに影響を与える可能性があります。 義歯の場合、装置のずれや口蓋部への影響により発音の問題が生じることがあります。特に上顎の大きな義歯は、発音に重要な口蓋部を覆うため、会話に支障をきたしやすいです。 インプラントは位置が固定されており、口蓋を覆う装置も不要なため、自然な発音を維持できます。 装着時の快適性 インプラントは違和感や痛みが少なく、快適な装着感が得られます。義歯やブリッジでは、食物の挟まりや装置による圧迫感、粘膜との摩擦で不快感が生じることがあります。 特に奥歯は強い咬合圧がかかるため、これらの問題がより顕著になりやすい部位です。 インプラントでは人工歯根と上部構造が一体となっており、歯肉との隙間もないため、食物が詰まることによる不快感を感じることはありません。 インプラント治療における課題点 奥歯のインプラント治療には以下のような課題があります。 骨量の確保が必要十分な骨量がない場合は骨造成手術が必要となります。 高額な治療費保険適用外の治療となるため、費用負担が大きくなります。 治療期間の長さ完了までに長期間を要する場合があります。 骨の状態による制約 インプラント治療の成功には、適切な骨量と骨質が不可欠です。特に奥歯は強い咬合圧がかかるため、人工歯根と骨の結合(オッセオインテグレーション)が極めて重要となります。 骨量が不足している場合は骨造成や骨移植が必要ですが、これらの手術は高度な技術を要するため、実施可能な医療機関が限られています。 一方、義歯やブリッジは骨の状態に関わらず施術が可能であり、この点はインプラント治療の制約となっています。 治療費用の課題 インプラント治療は主に自費診療となるため、高額な治療費が必要になります。治療部位や骨・歯肉の状態によって費用は変動しますが、1本あたり30万円から50万円以上の費用が一般的です。 義歯やブリッジは保険診療での治療も可能なため、経済的な負担を抑えることができます。 治療期間に関する考慮点 インプラント治療では、人工歯根と顎骨の結合に一定期間が必要となります。理想的な条件が揃った場合でも、約3ヶ月の治療期間が必要です。骨造成などの追加治療が必要な場合は、1年程度の期間を要することもあります。 一方、ブリッジや義歯は通常1ヶ月程度で治療が完了します。このような治療期間の長さは、インプラント治療の課題の一つとなっています。 まとめ:奥歯の機能回復におけるインプラント治療の重要性 奥歯のインプラント治療は、複数の要因により高度な技術を要する治療となります。 第一小臼歯から第二大臼歯まで、それぞれの歯で治療の難易度は異なり、奥に行くほど複雑になります。 上顎では上顎洞との関係、下顎では下歯槽神経への配慮など、様々な解剖学的な課題を克服する必要があります。 これらの課題に対応できる歯科医院は限られているため、インプラント治療を断念される方も少なくありません。 しかし、咀嚼機能や歯列のバランスを保つ上で、奥歯のインプラント治療には数多くの利点があります。 現在奥歯の治療でお悩みの方は、インプラント治療に精通した歯科医院での相談をお勧めします。 一度治療を断られた経験がある方も、複数の医院に相談することで適切な治療機会が見つかる可能性があります。 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.02.06

何故芸能人はインプラントを選ぶの?インプラントの基礎知識と6人の芸能人が選んだ理由

インプラントは、輝く笑顔と歯の健康を取り戻すための革新的な治療法として選ばれる機会が増えています。 芸能界でも見た目の美しさと長期的な安定した機能から注目されつづけています。 インプラント治療では、失われた歯の代わりに人工の歯根をあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を連結していきます。 天然歯とほぼ同じような見た目と働きを持つため、毎日の生活でも違和感が少なく、笑顔に自信が回復します。 インプラントには、他の治療法にはない特長があります。 かぶせ物や入れ歯と比べると、周りの歯を傷つけない点が最大の魅力です。長期間安定した状態を維持できるうえ、あごの骨が痩せていくのを防ぐ効果も期待できます。 ただし、インプラントの施術には専門家の高度な知識と技術が欠かせません。 治療を始める前に、十分な診察とカウンセリングを受け、患者さんの口の中の状態に合わせた治療の進め方を決めていく必要があります。 この記事では、6人の芸能人がインプラントを選択した背景や実際の体験談、治療の手順と気をつけるポイントを分かりやすく紹介していきます。インプラントをお考えの方々に役立つ情報をお届けします。 インプラントの基本知識 インプラントは、なくなってしまった歯の働きと見た目を元通りにする最先端の歯科治療です。 歯の土台となるチタンでできた人工の歯根をあごの骨に固定し、その上に人工の歯を連結させることで、自然な歯と変わらない機能を実現できます。 従来の歯科治療と比べて、安定性が高く長持ちするのが大きな特徴です。食事を楽しんだり会話をしたりする時も、違和感なく過ごせます。 インプラントは、他の治療法にはない優れた点があります。ブリッジや入れ歯の場合は周囲の健康な歯を削る必要がありますが、インプラントなら周りの歯を傷つけずに済みます。 入れ歯は取り外しができる反面、日々の暮らしのなかでずれたり外れたりする心配がありますが、インプラントはあごの骨にしっかり固定されるため安心です。 この治療には、歯科医師の優れた技術と豊富な経験が必要不可欠です。治療を始める前には、入念な検査と計画づくりが求められます。 患者さんの骨の状態や全身状態を慎重に検査し、最適な治療方法を選んでいきます。 治療後も定期的なケアを続けることで、長期間良好な状態を保つことができます。 ※横スクロールでご覧いただけます。 治療法 特徴 メリット デメリット インプラント あごの骨に直接固定 安定性と耐久性が高い 治療期間と費用が必要 ブリッジ 両脇の歯に橋をかける 比較的短期で完了 健康な歯を削る 入れ歯 取り外し可能な人工歯 費用が比較的安い 外れやすい インプラントの良い点と気をつけたい点 インプラントの最大の魅力は、生まれながらの歯とほぼ同じような見た目と働きを実現できる点です。 あごの骨にしっかり固定されているため、食事を楽しんだり会話をしたりする際の違和感がとても少なく、自然な笑顔を取り戻せます。 インプラントは隣り合う健康な歯を傷つけないため、周りの歯の状態を保ったまま治療を進められます。 丁寧なケアを続けることで、長期間にわたって安定した状態を維持できます。 ただし、注意が必要な点もいくつかあります。 手術を伴う治療のため、外科的な危険性は避けられません。手術後にはある程度の痛みや腫れが出る可能性があり、通常は1週間ほどですが回復には時間がかかります。 インプラントは従来の歯科治療と比べると費用が高めになりやすく、経済面での負担が大きくなります。 また、あごの骨の状態が十分でない方や、体の健康状態に不安がある方には向かない場合があります。 ※横スクロールでご覧いただけます。 項目 良い点 気をつけたい点 見た目と機能性 自然な歯に近い 術後の1週間ほどの治癒間が必要 他の歯への影響 周囲の歯を損なわない 骨の状態による制約あり 持続性 長期的な維持が可能 定期的な管理が不可欠 費用面 - 自費治療になる 芸能人がインプラントを選択する背景 芸能人がインプラントを選ぶ大きな理由は、美しい見た目の維持と仕事上の必要性です。 芸能界では常に人前に立ち、カメラに映る機会が多いため、魅力的な笑顔と整った歯並びが求められます。 インプラントは生まれながらの歯と見分けがつきにくく、自然な表情を保てます。 歯の欠損を補うことで、顔全体の調和も整い、見た目の印象が格段に良くなります。 仕事面での理由も重要な要素となっています。 芸能人は演技や歌、司会など多彩な活動を通じて、観客に感動を届ける仕事に携わっています。 歯に問題があると、はっきりとした発音ができなかったり、笑顔に自信が持てなくなったりする可能性があります。 インプラントを導入することで、表現活動に専念できます。取り外す必要がないため、入れ歯のようなトラブルの心配もなく、仕事に打ち込めます。 インプラントには高度な専門性と確かな技術が必要です。治療を始める前には入念な検査と計画が欠かせません。 芸能人も信頼できる歯科医との連携を大切にし、個々の要望に合わせた治療を受けています。 治療後の定期的なケアにも気を配り、長く良好な状態を保っています。 インプラントで笑顔を取り戻した芸能人 インプラントの施術経験を公表している芸能人の成功例は、その効果と安全性を多くの人々に示しています。 ある著名な俳優は、なくなってしまった前歯をインプラントで修復し、自然な表情を取り戻しました。 治療後、堂々とカメラの前に立つ姿は、多くのファンにインプラントの素晴らしさを伝えています。 ステージで活躍する歌手の事例も注目を集めています。 長年の活動で歯に負荷がかかっていましたが、インプラントによって健やかな歯並びを手に入れました。発音がクリアになり、歌唱力も向上したと語っています。 ステージでの表現力も高まり、パフォーマンス全体が魅力的になりました。 モデルやタレントの体験談も印象的です。モデルは見た目の美しさが仕事に直結するため、インプラントで顔立ちのバランスが整い、活動の幅が広がったと話しています。 タレントも明るい表情に自信が持て、テレビ出演の機会が増えたと喜びを語っています。 ※横スクロールでご覧いただけます。 職種 治療による変化 仕事への効果 俳優 自然な表情の回復 演技の幅が拡大 歌手 発音の改善 歌唱力の向上 モデル 顔立ちの調和 仕事の増加 タレント 笑顔の自信 メディア露出増 これらの成功例から、インプラントは単なる歯の修復だけでなく、心の健康と自信を取り戻す手段となることがわかります。 治療を考えている方々にとって、こうした実例は大きな励みになるでしょう。 信頼できる専門医による適切な治療を受けることで、誰でも健康的で魅力的な表情を手に入れられます。 バナナマン日村さんの治療体験 歯並びの乱れと虫歯の深刻な状態から、インプラントで口腔環境を改善した事例として知られています。 歯の配列が不規則だったため、適切な歯磨きができず、虫歯が多発していました。 前歯が抜けてしまったことを契機に、インプラント治療を決意しました。 現在は上顎に10本、下顎に5本のインプラントを入れています。 歯並びも同時に整えたため、以前とは一変して端正な口元へと生まれ変わりました。 イモトアヤコさんの緊急治療 差し歯だった前歯に問題が生じ、海外ロケ中のトラブルを経験しました。 登山企画での気圧変化が影響したのか、歯に膿がたまる事態に見舞われました。 現地での抜歯を余儀なくされ、帰国後にインプラント治療を受けて回復しました。 有吉弘行さんの慎重な選択 突然の歯痛に見舞われ、かかりつけ医が休診だったため別の医院を受診しました。 十分な説明もないまま抜歯され、インプラントを勧められる経験をしています。 慎重に判断した結果、信頼できる別の医院でインプラント治療を行い、適切な治療を受けました。 和田アキ子さんの下顎全体の治療 長年の芸能活動を支えるため、下顎の歯を全てインプラントに置き換える大掛かりな治療を選択しました。 数多くの歯科治療を経験してきた和田さんですが、最終的に下顎全体のインプラント治療を決断し、口腔環境を一新しました。 堀江貴文さんの歯への高い意識 歯の健康管理に対して徹底的なこだわりを持つことで知られる堀江さん。 歯周病予防に特に注力し、服役中にも歯間ブラシの使用を強く希望するほどの意識の高さを見せています。 そんな堀江さんもインプラントを選択したことは、この治療法の信頼性の高さを示す好例となっています。 これら著名人の事例から、インプラントが幅広い年齢層や職種の方々から支持され、信頼される治療法として定着していることがわかります。 インプラント治療の進め方 インプラントの治療は、入念な診察から始まり、段階を追って慎重に進められていきます。 最初の診察では、レントゲンやCT検査で口の中とあごの骨の状態を詳しく調べます。ライフスタイルや希望も考慮しながら、最適な治療計画を立てていきます。 治療の核となるのが、人工歯根の埋め込み手術です。局所麻酔を使って痛みを抑え、あごの骨に小さな穴を開けてチタン製の人工歯根を固定します。 手術時間は1時間ほどですが、その後の回復期間が大切です。人工歯根とあごの骨が一体化するまでに数か月かかるため、この間は慎重なケアが必要です。(ストローマン製のインプラントであれば最短1か月) 骨との結合が確認できたら、土台となる部品を取り付けます。その後、患者さんの口に合わせて作られた人工の歯を装着して完成です。 全体の治療期間は通常数か月から1年ほどかかりますが、状態によって変わってきます。 ※横スクロールでご覧いただけます。 治療段階 内容 期間の目安 初期診断 検査と計画立案 1-2週間 手術 人工歯根の埋入 1時間程度 回復期間 骨との結合待ち 3-6か月 最終段階 人工歯の装着 2-4週間 芸能人の場合、仕事の都合で見た目への配慮が特に重要です。治療中は仮歯を使用して自然な印象を保ちます。 完成後も定期的な検査を受けて、良好な状態を維持していく必要があります。 インプラントは時間と技術を要する治療ですが、自然な見た目と働きを取り戻せる点で高い評価を得ています。 信頼できる専門医との連携と適切なケアが、成功への重要な要素となります。 インプラント後の大切なお手入れ インプラントを長く保つためには、治療後のケアが非常に重要です。 適切なお手入れを続けることで、インプラントの寿命を延ばし、トラブルを防ぐことができます。芸能人も実践している日々のケアのポイントをご紹介します。 毎日のケアで最も大切なのは、インプラント周辺の清潔さを保つことです。 丁寧な歯磨きと歯間ブラシやデンタルフロスを欠かさず行い、特にインプラントの周りの歯茎を入念に磨きます。 歯科医師から教わった正しい方法で、専用の歯ブラシや歯間ブラシを使うのがおすすめです。 定期的に歯科医院でプロによるクリーニングを受けることで、歯垢や歯石の蓄積を防げます。 普段の生活でも気をつけたい点があります。あまりに硬いものや粘りつくものは、インプラントに負担をかける可能性があるため控えめにします。喫煙も避けたほうが良いです。 タバコは血液の流れを悪くし、インプラント周辺の歯茎などの組織の状態を悪くします。 ※横スクロールでご覧いただけます。 ケアの種類 頻度 重要なポイント 歯磨き 毎食後 インプラント周辺を丁寧に 歯間ケア 1日1回以上 専用ブラシの使用 歯科医院でのケア 3-4ヶ月に1回 定期検診とクリーニング 生活習慣 継続的に 硬い食べ物を控える 定期的な歯科検診も欠かせません。歯科医院で状態をチェックしてもらうことで、早めに問題を見つけて対応できます。 特に治療直後は、インプラントとあごの骨がしっかり結合するまでの期間が大切です。 インプラント治療後のケアには、自身の努力と歯科医師、歯科衛生士などの専門家のサポートが必要です。 きちんとしたお手入れを続けることで、インプラントは長期間健康な状態を保ち、自然な笑顔を維持できます。 信頼できる歯科医師と相談しながら、継続的なケアを心がけましょう。 インプラント治療のまとめ インプラントは、歯を失った方に新たな可能性を開く画期的な治療法として注目されつづけています。 生まれながらの歯と変わらない見た目と働きを実現でき、日々の暮らしを違和感なく過ごせます。周りの健康な歯を傷つけない点も大きな魅力です。 あごの骨にしっかり固定されるため、入れ歯のようにはずれる心配もなく、しっかりと食事を楽しめます。 芸能界での実例からも、インプラントの効果が明らかになっています。人前に立つ職業だからこそ、見た目の美しさと健康な口元を重視した選択をしています。 治療を受けた芸能人の体験談は、これから治療を考える方々の参考になるでしょう。 彼らがインプラントを選んだ理由には、外見の改善だけでなく、仕事のパフォーマンス向上も含まれています。 ※横スクロールでご覧いただけます。 メリット 芸能人の体験 一般の方への示唆 自然な見た目 カメラ映えの向上 自信のある笑顔 安定性 仕事に集中可能 快適な生活 長期的効果 継続的な活躍 健康な口腔環境 発音の明瞭さ 表現力の向上 スムーズな会話 インプラントは、美しい笑顔と健康な口元を取り戻すための優れた選択肢です。芸能人の成功例からも、その効果と信頼性が裏付けられています。 治療をお考えの方は、信頼できる経験ある歯科医師とよく相談し、ご自身に合った治療計画を立てましょう。 適切なケアを続けることで、長く健康的で魅力的な笑顔を保てます。 インプラントについてよくあるご質問 患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。治療を検討される際の参考にしていただければと思います。 質問 回答 メンテナンスの頻度 基本は3か月に1回。年齢や歯石の付き方、歯周病の状態により調整 治療期間 歯がない状態から約1~3か月。抜歯後の場合は半年から1年程度 医療費控除 年間10万円以上の医療費で控除制度利用可能 メンテナンスについて 3か月ごとの定期クリーニングが基本 個人の状態により間隔を調整 歯周病の程度も考慮 治療期間について 歯がない場合:約1か月~ 抜歯からの場合:半年~1年 傷の回復に1~2か月必要 治療可能性について CTで骨の状態を詳しく確認 骨造成技術の進歩により選択肢が増加 基礎疾患による制限は改善可能な場合も 医療費控除について 年間10万円以上の医療費が対象 1月から12月までの支払いが対象 領収書の保管が重要 通院費用の領収書も含む 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.01.31

検討前に必ず確認!インプラントのデメリット|5つの特徴から適性診断

インプラント治療は、失った歯の機能を取り戻す選択肢として注目を集めています。従来の入れ歯やブリッジと比べて、天然歯に近い使用感や見た目の自然さが特徴です。 一方で、治療費用や期間など、考慮すべき点もあります。 この記事では、インプラント治療のメリットとデメリットを詳しく解説します。インプラント治療を検討する際にぜひ参考にしてください。 インプラント治療のメリット 歯科治療でインプラントを検討している方は、具体的な効果や特徴を知りたいと考えているはずです。 インプラントには素晴らしい利点があるため、詳しく説明していきます。 本物の歯のような噛み心地 インプラントによって、歯根からしっかりと固定された天然歯と同じような自然な噛み心地を得られます。 入れ歯を使用する場合、食べ物が挟まって不快になったり、うまく噛めなかったりする問題が発生します。 その点、インプラントはあごの骨に人工の歯根を直接固定するため、自然な歯と変わらない感覚で食事を楽しめます。 主な材料として使用されるチタンには、骨との結合性が高く、耐久性に優れた特性があります。 チタン製のインプラントは骨にしっかりと定着するため、強い力がかかる場面でも安定した状態を保ちます。 見た目の自然さ インプラントは見た目の自然さにおいて高い評価を得ています。 保険診療による差し歯では色合いが不自然になりがちで、入れ歯では金具が露出する心配もあります。 インプラントにおいては、セラミックやジルコニアといった材料を採用することで、隣接する歯との色合いが自然に調和した審美性の高い仕上がりが可能です。 健康な歯を守れる特徴 ブリッジや入れ歯による治療では、残存する歯を削る工程が必要となり、健康な歯への影響は避けられません。 一方でインプラント治療では、周囲の歯に負担をかけない独立した施術が可能です。 特殊なケースを除き、健康な歯を傷つけることなく治療を進められます。 心身の健康増進に貢献 インプラントで食事をしっかり噛めるようになると、心と体の健康維持に良い効果をもたらします。 特に奥歯(大臼歯)で食べ物を噛むことで脳への刺激が生まれ、脳の働きが活発になり認知症予防の効果を期待できます。 さらに、十分な咀嚼により唾液の分泌量が増加するため、アンチエイジング効果で注目を集めるパロチンというホルモンの分泌促進も期待できます。 あごの骨を健康に保つ 自然な歯は歯根があごの骨に埋まっているため、歯を失うとあごの骨が徐々に細くなります。 インプラント治療では人工の歯根を直接あごの骨に埋入するため、咀嚼時の刺激があごの骨に伝わり、骨の萎縮を抑制できます。骨密度の維持にも効果的な治療法といえます。 インプラント治療のデメリット インプラントには多くの優れた特徴がありますが、治療を検討する際には考慮すべき点もあります。具体的な内容を説明します。 費用に関する検討事項 インプラントは、健康保険の適用外となる自由診療のため、通常の歯科治療と比べて費用負担が大きくなります。 治療後は定期的なメンテナンスも必要となるため、長期的な費用計画を立てることが重要です。 当医院は、1,000症例を超える実績を積み重ねています。豊富な経験から選び抜いたストローマンとデンティウム社の製品を使用し、品質と価格のバランスを追求しています。 また、以前のブログで書きました通り、インプラント治療は医療費控除を申請することで、還付金を活用し費用負担を軽減することが出来ます。是非参考にしてください。 時間的な配慮が必要な点 インプラント治療は従来の歯科治療より時間を要します。抜歯からインプラント手術後の経過観察まで、最低5回の通院が必要となり、状態によっては半年程度の期間がかかります。 骨の状態により人工歯根と骨の結合には最低約1か月、長ければ6か月の時間が必要となるためです。 当医院では、治療期間の短縮を目指してストローマン製品を積極的に活用しています。高品質な製品を使用することで、より効率的な治療進行を実現しています。 ストローマンについて 外科的処置の実施 インプラントではあごの骨への人工歯根の埋入手術が必要です。 局所麻酔で痛みを抑制しますが、体への負荷は避けられません。服薬中の方や妊娠中の方は、術前に詳しい相談が不可欠です。 医院選びでは、豊富な治療実績を持つインプラントベテラン医を選択することが重要です。 歯科医師免許があれば誰でも実施できる治療のため、経験値の確認が必須となります。 継続的な管理の重要性 治療後は定期的な管理が欠かせません。チェックでは人工歯根の固定状態や人工歯の適合性を確認し、必要な処置を行います。 3か月ごとの定期検診が推奨されるため、長期的な通院計画が必要です。歯科での定期検診習慣は残存歯の健康維持にも効果的です。 感染への対策 インプラントで最も警戒すべき合併症は、骨組織を破壊するインプラント歯周炎です。 天然歯の歯周病に似た性質を持つため、進行すると人工歯根の脱落リスクが高まります。 症状の自覚時には病状が進んでいることが多いため、予防的な定期管理が重要です。 医院選択では、使い捨て器具の採用など、個室での手術を行うなど厳格な感染対策を実施している施設を選ぶことが賢明です。 適切な衛生管理は治療の安全性を高めます。 まとめ インプラント治療は、失った歯の機能と見た目を自然な形で取り戻せる効果的な治療法です。天然歯のような噛み心地や美しい外観が得られ、健康な歯を傷つけることなく治療できます。さらに、あごの骨の萎縮を防ぎ、心身の健康維持、健康寿命の更新にも貢献します。 一方で、治療費が高額になることや、手術が必要なこと、治療期間が長くなることなどの特徴もあります。また、治療後は定期的なメンテナンスが必要で、感染症のリスクにも注意が必要です。 インプラント治療の成功には、豊富な治療実績を持つ医院選びと、適切な術後管理が重要となります。治療を検討する際は、これらの特徴を十分に理解したうえで、歯科医師と相談して判断することをお勧めします。 患者様が笑顔で人生を送れるように インプラント治療を検討される方の多くは、ブリッジによる健康な歯への負担や、入れ歯が周囲の歯に与える影響を懸念されています。確かにインプラントは有効な選択肢ですが、最適な治療法は患者様の状況によって異なります。 残存歯の状態、咬合バランス、骨密度、年齢、全身の健康状態、治療部位など、さまざまな要因を総合的に判断する必要があります。すべての方にインプラントが最善とは限らないのです。 宇治市のやまもと歯科はでは、歯科医師、専門カウンセラーがインプラントに対する不安、疑問、将来的なご相談をしっかりとお聞きする準備をして、患者さんをお待ちしております。 各患者様の個別の状況や要望を丁寧にお聞きし、長期的な観点から最適な治療方針を提案させていただきます。些細な不安や疑問でも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。 治療方針の決定には、患者様との十分な対話を大切にしています。快適な歯科治療を通じて、皆様の健やかな暮らしをサポートいたします。 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.01.29

宇治市でインプラント検討中の方へ!?治療で後悔しないための4つの対策

宇治市でインプラント治療を受ける前に知っておきたい後悔のリスク 歯を失った方への歯科治療の選択肢として、人工歯根を埋め込むインプラント治療が注目を集めています。治療技術の進歩により、多くの患者さんがインプラントを選択する時代となりました。 一方で治療前にインプラント治療のリスクや失敗例について詳しく知りたいという声が寄せられています。 宇治市の歯科医院でインプラント治療を検討されている方からは、以下のような不安の声が挙がっています。 治療後に後悔することはないのだろうか 予期せぬリスクは発生しないのだろうか 実際の治療経験者の声を聞きたい 本記事では、インプラント治療後に患者さんが感じた後悔や不安について、具体的な事例を交えて解説します。 治療前に知っておくべきポイントを理解することで、インプラント治療を選択するかどうかの判断材料となります。 宇治の歯科医院が報告するインプラント治療後の後悔事例5選 インプラント治療後の後悔につながりやすい事例として、以下の5つが報告されています。 後悔事例 具体的な内容 インプラントの顎の骨への固定が不完全 人工歯根と顎の骨が正常に結合せず、固定が不完全になったケース 神経への影響 施術時に歯科神経を傷つけ、しびれや痛みが残ったケース 術後の不快症状 痛みや腫れの症状が長期化したケース 周囲組織の炎症 清掃不良などが原因でインプラント周囲炎を発症し、追加治療が必要になったケース 想定外の費用発生 造骨処置などの追加処置や歯茎の処置などにより、予算以上の支出が必要になったケース これらの後悔事例は、治療選択時の重要な検討ポイントとなります。 治療方針の決定には、メリットとデメリットを十分に理解することが大切です。 インプラント本体の顎の骨への固定が不完全 人工歯根であるインプラント体の固定には、顎の骨との結合が必要不可欠です。固定が不完全な場合、人工の歯がぐらついたり、最悪の場合は脱落したりする危険性が生じます。 インプラント本体の埋入には、以下の要素が重要となります。 詳細なCTやレントゲン検査による術前診断 最適な埋入位置と角度の計画立案 専門的な技術と経験に基づく施術 施術時の注意点として、ドリリング時の温度管理があります。 適切な温度管理ができていないと、顎の骨細胞が壊死してインプラントの失敗につながります。 結果として再手術が必要となり、治療期間の長期化や追加費用が発生する可能性があります。 術中の神経損傷リスクについて インプラント本体の埋入手術では、顎の骨周辺に存在する神経組織への配慮が重要です。 適切な位置把握と慎重な手技が求められ、神経損傷は重大な合併症となります。 神経損傷が発生した場合の症状 症状 影響 知覚異常 口唇や舌のしびれ感 感覚麻痺 温度や触覚の感覚低下 神経痛 持続的な痛みや違和感 このようなリスクを回避するためには、豊富な臨床経験を持つ歯科医師による施術と、術前の徹底した検査が不可欠です。 術後の異常な痛みと腫れの持続 インプラント埋入手術において、注意すべきリスクは施術中だけではありません。術後に痛みや腫れが長引くケースも報告されています。 通常、手術後の不快症状は2〜3日程度で緩和されるとされていますが、2週間を超えて症状が持続する場合は、術部での細菌感染の可能性を疑う必要があり、抗生物質による治療が求められます。 感染リスクを高める要因としては、術後の不適切な衛生管理や、喫煙・飲酒などの生活習慣が挙げられます。 また、前述した神経損傷の可能性も否定できないため、痛みや腫れが遷延する場合は、速やかに医院への相談をお願いします。 インプラント周囲炎のリスク インプラント治療後に警戒すべき合併症の一つが、インプラント周囲炎です。 これは歯周病に類似した疾患で、インプラント周囲の組織が細菌感染を起こすことで発生します。早期に発見して適切な処置を行えば回復が見込めますが、重症化するとインプラントの脱落につながる深刻な病態です。 この疾患の主たる要因は、日常的なケアの不足にあります。インプラントは虫歯になりにくいという特性から、日々の口腔ケアや定期的な歯科検診を怠りがちですが、それが発症リスクを高めることになります。 インプラント周囲炎は、インプラントを装着した患者すべてに発症の可能性があります。 そのため、継続的な口腔ケアに消極的な方には、インプラント治療は適していないと言えます。 術後の痛みと腫れのリスク管理 インプラント治療後の回復過程において、適切な術後管理が治療の成功を大きく左右します。通常、術後の不快症状は48時間から72時間程度で軽減していきます。 以下の場合は医師への相談が必要です。 症状 対応が必要なケース 痛みの持続 2週間以上継続する場合 腫れの進行 術後に腫れが悪化する場合 発熱の出現 37.5度以上の熱が出る場合 術後の感染リスクを高める要因 不適切な口腔内衛生管理 喫煙習慣の継続 過度の飲酒 過剰な運動や無理な活動 糖尿病や自己免疫疾患などの既往歴 インプラント周囲炎の予防と対策 インプラント周囲炎は、人工歯根周辺の組織に炎症が生じる深刻な合併症です。進行すると以下のような症状が現れます。 初期症状 進行症状 軽度の出血 持続的な出血 違和感 強い痛み 軽い腫れ 顕著な腫れ 軽度の不快感 インプラントのぐらつき 予防には以下の対策が不可欠です。 毎日の丁寧なブラッシング 定期的な歯科検診の受診 プロフェッショナルクリーニングの実施 禁煙の継続 適切なセルフケアとプロフェッショナルケアの組み合わせが、インプラントの長期的な成功につながります。 インプラント治療の費用に関する現実 インプラント治療は健康保険適用外の自由診療となるため、治療費用が患者さんの想定を上回るケースが少なくありません。 宇治市の歯科医院によって治療費用は異なります。 インプラント治療費用の変動要因 項目 費用への影響 インプラントメーカー 使用する人工歯根の品質や保証内容により変動 骨造成の有無 顎の骨が不足している場合、追加処置が必要 アバットメントの種類 人工歯根と人工歯をつなぐ土台の材質により変動 上部構造の材質 人工歯の素材選択により価格が変化 保証内容 アフターケアの範囲により費用に影響 治療前の確認事項 詳細な治療計画と費用の内訳 追加費用が発生する可能性がある項目 保証やアフターケアの内容 分割払いなどの支払い方法の選択肢 信頼できる歯科医院では、治療開始前に詳細な費用説明と治療計画の提示を行います。治療費用に不安がある場合は、複数の医院で相談することをおすすめします。 インプラント治療の後悔を防ぐための4つの対策 インプラント治療には確かにリスクが存在します。 しかし、適切な予防策を講じることで、多くのトラブルを未然に防ぐことが可能です。 治療の成功率を高めるための重要なポイントは以下の4つです。 対策 具体的な内容 熟練医の選定 インプラント治療の実績が豊富な歯科医師を選択 術前検査の実施 CTやレントゲンによる詳細な検査と適切な治療計画の立案 リスク理解 治療に伴うリスクと注意点の十分な理解 定期メンテナンス 継続的な専門的ケアの実施 信頼できるインプラント専門医の選び方 インプラント治療の成功には、経験豊富な歯科医による適切な治療が不可欠です。 宇治市で歯科医院を選ぶ際の重要なチェックポイントは以下の通りです インプラント治療の実績件数 専門的な技術や知識の有無 治療説明の丁寧さと分かりやすさ 緊急時の対応体制 アフターケアの充実度 特に重要なのは、医師とのコミュニケーションの質です。長期的な治療とメンテナンスが必要となるため、以下の点に注意して医師を選択します。 質問や不安に対する丁寧な回答 治療計画の詳細な説明 患者の希望や生活習慣への配慮 治療後のサポート体制の充実 術前検査の重要性と実施項目 インプラント治療では、個々の口腔内状況に応じた適切な治療計画の立案が成功の鍵となります。 宇治市の歯科医院では、以下の詳細な検査を実施します。 検査項目 目的と意義 口腔内診察 歯や歯茎の状態確認 CT撮影 顎の骨の形状と量の評価 レントゲン検査 神経や血管の位置確認 歯周病検査 歯肉の健康状態チェック 既往歴の確認 全身状態の確認 これらの検査結果に基づき、安全で確実な治療計画を作成していきます。 インプラント治療におけるリスク理解の重要性 安心で安全なインプラント治療を受けるには、治療に伴うリスクを十分に理解することが不可欠です。 治療前に理解すべき重要事項 手術に関連するリスク 出血や腫れの可能性 神経損傷のリスク 感染症の危険性 治療後のリスク インプラント周囲炎の発症可能性 メンテナンス不足による合併症 長期的な経過観察の必要性 患者側の注意点 禁煙の必要性 適切な口腔ケアの実施 定期検診の重要性 信頼できる歯科医院では、これらのリスクについて詳細な説明を提供します。 治療のメリットだけでなく、起こりうる問題点についても理解を深めることで、より適切な治療選択が可能となります。 インプラント治療の長期成功を支えるメンテナンス体制 インプラント治療後の適切なケアは、人工歯根の寿命と機能維持に直接影響を与える重要な要素です。宇治市の歯科医院では、以下のようなメンテナンス体制を推奨しています。 セルフケアの重要ポイント ※横スクロールでご覧いただけます。 ケア項目 実施内容 頻度 ブラッシング 専用歯ブラシによる丁寧な清掃 1日3回以上 デンタルフロス インプラント周囲の清掃 毎日1回以上 歯間ブラシ 歯間部分の丁寧な清掃 必要に応じて毎日 洗口液使用 殺菌効果のある洗口液でのケア 必要に応じて プロフェッショナルケアの内容 定期健診での確認事項 インプラントの固定状態 周囲組織の健康状態 咬合状態の確認 清掃状態の評価 専門的クリーニング プラーク除去 歯石除去 特殊機器による清掃 早期発見・対応 異常の早期発見 適切な処置の実施 予防的介入 適切なメンテナンス体制を維持することで、インプラントの長期的な成功率が大きく向上します。 インプラント治療の失敗リスクを避けるために インプラント治療は、適切な知識と対策があれば、高い確率で成功する治療法です。 治療の成否を左右する重要な要素は、信頼して出来る歯科医院を選ぶこと、手術後に適切なケアをすることです。 インプラント治療のポイント 豊富な治療実績を持つ熟練医による施術 CT検査などによる詳細な術前診断の実施 治療リスクの十分な理解と説明 定期的なメンテナンスの継続 治療前には必ず複数の歯科医院で相談し、手術方法や費用について十分な説明を受けることが大切です。 また、治療後の定期的なケアを怠らないことで、長期的な成功につながります。 宇治市でインプラントをご検討の方は、やまもと歯科大久保院へ 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.01.24

インプラント治療の医療費控除7つのポイント!税金還付の賢い活用法

インプラント治療は高額な治療費用が必要となりますが、医療費控除制度を利用することで経済的負担を抑えることが可能です。 年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告によって所得税と住民税の一部が還付されます。 医療費控除を活用することで、インプラント治療をより受けやすい環境を整えることができます。 税金の払い戻しを受けられるインプラント治療 失われた歯の機能と審美性を取り戻せるインプラント治療は、天然歯のような見た目と使用感を得られる治療法として注目を集めています。 歯科医から「第二の永久歯」という表現で説明を受けることも少なくありません。ただ、インプラントは外科手術を必要とする治療のため、一定のリスクが存在する点に留意が必要です。 治療を安全に進めるためには、担当医から詳しく治療説明をうけることと、ご自身が納得して同意できる場を設けることが重要です。 治療によって起こりうるリスクを理解したうえで、インプラント治療を開始することをお勧めします。 近年では食事や会話を自然に楽しめる点から、インプラント治療の需要が高まっています。着脱の手間がかからない利点もあり、多くの方が関心を寄せる治療法となっています。 ただし保険適用外の自由診療となるため、1本あたり30万円から60万円の治療費用が発生します。 高額な治療費用が原因で、インプラント治療の実施を迷われる方は少なくありません。 治療費用の負担は大きいものの、医療費控除の申告を行うことで、支払った医療費の一部が税金から戻ってくる仕組みがあります。 年間の医療費が10万円を超える場合は必ず申請 医療費控除は、1年間に支払った医療費の総額が10万円を超過した場合に利用できる制度となっています。 医療費の総額から、高額療養費として健康保険から給付される金額や、保険会社からの保険金支給額を控除する必要があります。控除額の上限は200万円に設定されています。 給与所得者の方は、年末調整によって所得税を精算する仕組みとなっています。医療費控除を申請する還付申告を行うことで、過払いとなった所得税と住民税が返金される仕組みです。 医療費控除の申請要件 医療費控除を申請するには、申請者本人または生計を一にする家族の医療費支払いが条件となります。対象期間は1月1日から12月31日までの1年間となっています。 支払いが翌年になった医療費については、実際の支払い時期の年度で控除対象となります。 インプラント治療費の様々な支払方法に対応 インプラント治療費をデンタルローンやクレジットカードで分割払いにした場合でも、医療費控除の申請資格があります。治療を受けた本人以外の家族が申請することも認められています。 治療費の領収書は必ず保管してください 2017年度以降、保険診療に関する医療費控除の申請手続きは、保険組合発行の医療費通知で代用できるようになりました。 ただしインプラントなどの自由診療については、医療費通知への記載対象外となるため、医療機関発行の領収書の提出が必須となっています。 医療費控除の計算方法 医療費控除の金額は次のように計算されます。まず年間の医療費総額から、保険金などで補填された金額を引きます。その後、10万円と総所得金額の5%のうち、少ない方の金額を差し引きます。なお、控除額の上限は200万円となります。 終的な還付金額は、算出された医療費控除額に所得税率を掛けた金額となります。 ※横スクロールでご覧いただけます。 課税される所得金額 税率 控除額 1,000円から1,949,000円まで 5% 0円 1,950,000円から3,299,000円まで 10% 97,500円 3,300,000円から6,949,000円まで 20% 427,500円 6,950,000円から8,999,000円まで 23% 636,000円 9,000,000円から17,999,000円まで 33% 1,536,000円 18,000,000円から39,999,000円まで 40% 2,796,000円 40,000,000円 以上 45% 4,796,000円 具体的な還付金額の計算例 年収400万円でインプラント治療に30万円を支払った場合の還付金額を具体的に計算してみましょう。 なおインプラント治療は、加入している医療保険の種類によって給付対象となる可能性があるため、事前に保険会社への確認をお勧めします。 事例1:保険金の受給がない場合 治療費用の30万円から基準額の10万円を差し引いた20万円が控除対象です。年収400万円の所得税率20パーセントを掛けた4万円が、還付金額となります。 事例2:保険金20万円を受給した場合 治療費30万円から保険金20万円を差し引いた額は10万円となります。基準額の10万円以下となるため、医療費控除の対象外となります。 事例3:保険金5万円を受給した場合 治療費30万円から保険金5万円と基準額10万円を差し引いた15万円が控除対象です。年収400万円の所得税率20パーセントを掛けた3万円が還付されます。 さらに住民税からも10パーセントの還付を受けることが可能です。事例3の場合、控除額15万円に住民税率10パーセントを掛けた1万5千円が還付されます。結果として所得税3万円と住民税1万5千円の合計4万5千円の負担軽減を実現できます。 ※横スクロールでご覧いただけます。 還付金の種類 計算方法 還付額 所得税 150,000円 × 20% 30,000円 住民税 150,000円 × 10% 15,000円 合計還付額 45,000円 医療費控除の申請手続きについて 申告の際に用意する書類一覧 医療費控除の申告には以下の書類が必要となります。 医療機関発行の領収書が申請の基本書類 健康保険組合からの医療費通知の提出も必要 通院時の交通費記録の添付が求められます 確定申告書と源泉徴収票の原本を準備 医療費控除の明細書への記入が必須 マイナンバーの確認書類を用意 保険金受給額の証明書類を添付 申告者本人名義の振込口座情報を記入 押印用の印鑑を持参 申告書の提出方法 申請方法は居住地域の税務署への直接提出のほか、郵送による送付やe-Taxシステムを利用した電子申告も選択できます。 申請期限にご注意ください 確定申告の基本期限は3月15日ですが、医療費控除に限っては期限後の申請も認められています。 ただし申請可能期間は5年間と定められており、5年後の12月31日までには必ず手続きを完了する必要があります。不明点がある場合は、管轄の税務署へ直接お問い合わせください。 まとめ インプラント治療は高額な治療費用が必要となりますが、医療費控除制度を利用することで経済的負担を抑えることが可能です。 年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告によって所得税と住民税の一部が還付されます。 医療費控除の申請には5年間の期限があり、必要書類をしっかり準備することが重要です。 治療費の支払方法は現金でもローンでも対象となり、自由診療のため領収書の保管は必須となります。 医療費控除を活用することで、インプラント治療をより受けやすい環境を整えることができます。手続きの詳細は税務署への確認をお勧めします。 宇治市でインプラントをご検討の方は、やまもと歯科大久保院へ 当院では歯科医師、専門カウンセラーがインプラントに対する不安、疑問、将来的なご相談をしっかりとお聞きする準備をして、患者さんをお待ちしております。 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.01.17

インプラント治療の基礎知識と相場!4つの費用項目をわかりやすく解説

インプラント治療は、歯の機能を天然歯に近い状態で回復できる数少ない歯科治療の1つです。インプラント治療のほとんどのケースは保険適用外となり、治療費も高額になります。 この記事では保険適用となる条件や費用の相場、従来の治療法との違いなど、治療を検討している方に必要な情報をわかりやすく解説します。 インプラント治療が保険適用で受けられる? インプラント治療はほとんどの場合で保険適用外となっております。虫歯や歯周病などによる歯の喪失に対してインプラントを希望する場合は、全額自己負担での治療が必要です。 健康な歯に近い状態への回復や、入れ歯による咀嚼問題の改善を目指すインプラント治療の場合は、自由診療での対応となります。 保険診療の対象となるのは、がんなどの腫瘍に対する手術後や、先天性疾患による顎骨の大規模な欠損などは保険診療でのインプラント治療が認められるケースがあります。 保険診療の対象となる場合 以下の状況に該当する場合は、保険でのインプラント治療が可能です。 下顎骨の3分の1以上が欠損している状態、あるいは腫瘍性疾患による下顎切除後の状態 上顎骨の3分の1以上の欠損がある状態、または欠損部位が上顎洞・鼻腔に連通している状態 医療上の理由で顎骨の広範囲に欠損が生じた患者さんに対して、2012年4月からインプラント治療の保険適用が開始されました。 保険適用が制限される背景 インプラント治療は最先端の歯科医療技術を用いた高度な治療です。人工歯根と人工歯冠を使用して天然歯に近い状態を実現する治療法となります。 欠損歯の治療に対しては保険適用で入れ歯やブリッジという選択肢が存在するため、通常のインプラント治療は保険診療の対象外とされています。 費用面では自己負担が発生しますが、快適な咀嚼機能の回復が見込まれることから、多くの方がインプラントでの治療を選択するようになってきました。咀嚼機能の回復は副次的に下記のメリットが考えられます。 認知症リスクの低下インプラント治療によって咀嚼機能が回復すると、認知症のリスクが低下する可能性があります。しっかりと噛めることで、脳への刺激が増加し、認知機能の維持に役立つとされています。 脳の活性化噛む力の回復は脳の血流を改善し、脳を活性化させる効果があります。これにより、認知症の進行を遅らせる可能性が示唆されています。 栄養状態の改善インプラントによって咀嚼機能が向上すると、より多様な食品を摂取できるようになり、栄養状態の改善につながります。これは全身の健康維持に重要な役割を果たします。 生活の質の向上インプラント治療は、咀嚼機能の回復だけでなく、外見や発音の改善にもつながります。これにより、自信を取り戻し、社会活動への参加が促進され、全体的な生活の質が向上する可能性があります。 科学的根拠研究データによると、「歯がほとんどなく義歯を未使用の人」と比較して、「歯が20本以上ある人」は認知症発症のリスクが1.85倍も低いことが示されています。これは、インプラントなどによる咀嚼機能の回復が認知症予防に寄与する可能性を示唆しています。 つまり、インプラントは費用に見合う十分な価値がある治療と考えられます。 保険診療可能な医療機関の基準 保険適用でのインプラント治療には、厚生労働省が定める以下の基準を満たす医療機関での実施が必要です。 医療機器・医薬品の管理体制が整備されている 当直医による24時間体制が確立されていること 歯科または歯科口腔外科を標題する医療機関であること 歯科診療5年以上・インプラント治療3年以上の経験を持つ常勤歯科医が2名以上在籍していること 20床以上の入院設備を備えていること 上記施設基準を満たす医療機関は限られており、保険診療でのインプラント治療を受けるハードルは非常に高い状況です。 インプラント治療にかかる費用の目安 インプラント1本あたりの治療費は、医療機関によって約30万円~100万円の範囲と大きく異なります。自由診療という特性上、各歯科医院が独自に診療費を設定できる仕組みとなっているため費用相場の幅は広くなっています。 インプラント治療の歴史は比較的新しく、歯科医師の経験や技術レベルの差より、価格帯に幅が生じています。 価格が安いからという理由で治療する医院を選択してしまうと、医院選びに失敗する可能性もあるため慎重な判断が求められます。 料金表示に関する注意点 標準的な治療費にはインプラント本体埋入手術費用と人工歯冠の料金が含まれていますが、格安を強調した宣伝をしている医院ではインプラント本体の埋入費用のみを表示しているケースがあります。 また、麻酔する方法により追加料金が発生する場合もあります。 料金体系を詳しく確認せずに治療を始めると、予想以上の費用がかかる可能性があるため、治療開始前に以下の項目について医院側に確認することをお勧めします。 各治療法の特徴と選択のポイント 保険診療で受けられるブリッジや入れ歯は、インプラントと比較すると咀嚼機能や周辺歯への影響に大きな差があります。 各治療法の特徴 ※横スクロールでご覧いただけます。 治療法 特徴 メリット デメリット 費用目安 ブリッジ お互い隣の歯を支えとして橋渡し 保険適用の可能性 健康な歯を削る必要あり 保険:2~3万円自費:20~50万円 入れ歯 着脱可能な人工歯 保険適用の可能性 咀嚼力が弱くなる、違和感が残る 保険:部分的に適用15~100万円 インプラント 人工歯根を埋め込む 保険適用の可能性 高額な治療費 30~100万円/本 ブリッジ治療の課題 ブリッジはお互いの隣の健康な歯を支えとして使用するため、周囲の歯を大きく減らす必要があるという特徴があります。また、以下のようなデメリットも存在します。 健康な歯の神経を除去する可能性 虫歯や歯周病のリスク増加 審美性を重視すると自費診療になる場合あり 入れ歯治療の特徴 入れ歯は切り離し式の人工歯で、部分的に保険適用が可能です。また、以下のようなデメリットもあります。 周囲の歯を削る必要がある場合あり 咀嚼する力が低下する 装着時の違和感がある 清掃が難しいことが多い インプラント治療の優位性 ブリッジや入れ歯は、治療過程で健康な歯を確保し、寿命を縮め抜歯になる可能性があります。審美性を重視すると結果的に自費診療となり、高額な費用が発生するケースも少なくありません。 天然歯に近い咀嚼機能の回復と周囲歯への影響がないというインプラント、初期費用は高額でも長期的な満足度を重視して選択する方が増えています。 京都エリアのインプラント治療費用相場 京都における1本あたりのインプラント治療費は、平均的に35万円~50万円の範囲のケースが多いと思われます。治療費は変動する可能性があり、治療開始前に医師から詳細な費用説明を受けることが重要です。 医院による治療費の価格差について インプラント治療は自由診療のため、各歯科医院が独自の価格設定を行うことができます。そのため、以下の点に注意が必要です。 低価格を重視しすぎると治療の質が低下する可能性 インプラント材料の選択肢が限定される場合がある 手術方法の選択が制限されることがある 術後のケアや保証内容に差が出る場合がある 価格の安さだけを基準に医院を選択すると、最適な治療を受けられない可能性があります。 結果として、早期に埋入したインプラントが脱落するなど治療後の満足度が低くなってしまうケースも報告されています。 医院選びのポイントとして、以下の項目を確認することをお勧めします。 使用するインプラント材料の種類と特徴 採用している手術方法の詳細 アフターケアの内容 治療費に含まれるサービスの範囲 保証認定の有無と内容 費用対効果を考慮しながら、長期的な視点で医院を選択することが重要です。 インプラント治療の詳細費用内訳 インプラント治療には様々な費用が含まれています。適切な治療を提供するために必要な設備投資や材料費など総合的に考慮されます。 ※横スクロールでご覧いただけます。 料金項目 金額目安 内容説明 人工歯冠材料費 10~15万円 インプラントの上部に装着する被せの費用 手術料金 10~40万円 インプラント埋入手術の施術費用 検査・診断費 2-5万円 レントゲンやCT撮影、治療計画にかかった費用 メンテナンス費 5千-1万円 定期的なケアと経過観察の費用 以下の項目が治療費に含まれるのが一般的です。 専門的な手術設備の使用料 高度な診断機器の利用料 術後の保証対応費用 継続的なメンテナンスサービス 価格設定に関する重要な注意点 インプラントの材料費だけでも10万円が必要となることもあるため、1本10万円や20万円という治療価格の設定は不自然に安すぎる価格と言えます。 安い価格設定には以下の可能性が考えられます。 品質に劣る材料の使用 必要な検査の省略 アフターケアの不足 Dr技術の不足 正しい治療の提供には一定の費用が必要です。高ければ良いというわけではありませんが、信じられないほどの低価格をアピールする医院は治療の質や安全性に問題がある可能性を考慮する必要があります。 まとめ インプラント治療は、虫歯や歯周病による歯の喪失のために行われる高度な歯科治療です。 ブリッジや入れ歯と比較すると価格は高価になりますが、天然歯に近い美しさと噛む力が得られ、周囲の歯への悪影響も少ないというメリットがあります。 日々、様々な患者様にお会いしてインプラント以外の治療法を選択されているのを目にしていますと、「この患者さんはインプラントすれば他の歯の寿命もはるかに伸びるのに」「この患者さんにもっと強くインプラントをおすすめしていればこの歯を残すこととができたのに」など、誤解を恐れずに言えば「インプラントをすればもっと健康寿命が伸びる可能性が高まるのに」など思うことが本当に多いです。 治療費には材料費、手術代、検査費用など様々な項目が含まれているため、正しい価格設定かどうかを十分に確認することが大切です。 長期的な満足度を重視して、信頼できる医院での治療をお勧めします。 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2025.01.10

高齢期のインプラント治療、実は怖くない!疑問と不安を専門医が徹底解説

インプラント治療は、失った歯の機能を回復させる治療法として注目を集めています。 特にシニア世代において、その効果と必要性が高く評価されています。 ですが、不安などがあり治療に踏み切れない方も多くいる治療法であることが事実です。 この記事では、高齢期におけるインプラント治療のメリット・治療法を詳しく解説し、治療を検討する際の注意点や、実際の治療までの流れについても、わかりやすく説明していきます。 歯の治療を考えている方、インプラントに興味をお持ちの方に、ぜひ参考にしていただきたい内容となっております。 高齢期におけるインプラント治療の検討すべきポイント 加齢に伴う歯の欠損への治療の選択肢 年を経て歯周病などの症状により、歯を失うリスクが上昇します。欠損した歯の治療方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類があります。 歯科医師から提案される治療法は、ブリッジが適用できる状態が限定的なため、多くの場合は入れ歯(義歯)かインプラントになります。自由診療で外科的な処置が必要になります。 高齢者の方々の中には、インプラント治療に関心を持ちながらも、実際の施術に不安を感じる患者様がたくさんいらっしゃいます。 データから確認!年を重ねるごとに歯を失いやすくなる? 失われる歯の本数と年齢には密接な関係があり、データからもその傾向が明確です。 2016年実施の歯科疾患実態調査によると、60歳以上の方の約8割が1本以上の永久歯が年齢とともに失われる歯の数は増加傾向にあります。 この調査結果から考えられることは、高齢者になるほどインプラント治療の検討機会が増えるという事実です。年齢を重ねてからのインプラント治療には、リスクや注意点があります。 (※参考:厚生労働省「平成28年歯科疾患統計調査結果」より。各年齢層における喪失歯保有者の割合は、過去の調査と比較して減少傾向を示しています。) インプラント治療について詳しく見る 高齢期におけるインプラント治療の留意点 経済的・時間的な負担について インプラント治療は自由診療のため、医療費は患者様のご負担となります。 費用の目安は1本あたり30万~60万円程度で、医療機関によって治療費に差が生じます。 治療期間については、インプラントと顎の骨が結合するまでの時間が必要です。装着までの時間は長期化する傾向があります。 歯科医師から提案される治療法は、ブリッジが適用できる状態が限定的なため、多くの場合は入れ歯(義歯)かインプラントになります。自由診療で外科的な処置が必要になります。 高齢者の方々の中には、インプラント治療に関心を持ちながらも、実際の施術に不安を感じる患者様がたくさんいらっしゃいます。 身体面での条件と通院の必要性 インプラント治療では顎の骨に穴をあける外科的な処置が必要になります。 手術時の身体への負担は抜歯と同程度ですが、高齢者の方は持病や服用中の薬との関係で施術が制限される場合があります。 さらに、治療期間中やメインテナンスの必要性を考慮すると、定期的な通院が可能な体力が求められます。この点は治療を検討する際の重要な判断材料となります。 骨密度による治療の対策 歯周病が進行すると、歯周病菌の影響で骨の再生が阻害され、顎の骨が徐々に減少していき、治療が困難になります。 骨密度が低い方や骨粗しょう症の患者様は、治療を受けられない可能性があります。不足した骨を補う骨造成手術も選択肢としてありますが、高度な技術が必要なため実施できる医療機関は限られます。 骨造成を伴うインプラント治療では、通常以上に綿密な術後の管理が求められます。また研究によると、骨造成を併用した場合は経年的なインプラント周囲の骨吸収が増加する傾向が確認されています。 (※参考:難波智美他「歯周炎患者に対するインプラント治療の治療成績に関する後ろ向き研究」2011年より) シニア世代のインプラント治療がもたらす価値 治療の側面から見ると高齢期のインプラント治療に不安を感じる方もいらっしゃいますが、実際には生活の質を大きく向上させる効果があります。 シニア世代の快適な暮らしをサポートする上で、インプラントは有効な選択肢になります。 以下に主なメリットを示します。 食事を楽しめる 自然な表情の維持が可能 スムーズなコミュニケーション 残存歯の延命 簡単な口腔ケア 認知機能の維持に貢献 肺炎予防への効果 食事の喜びを取り戻す効果顎の骨にしっかりと固定されるインプラントは、入れ歯と比べて安定性に優れています。食材本来の味わいや食感を楽しむことから、食事の幅が広がります。咀嚼機能の向上は栄養吸収を促進し、全身の健康が維持できます。 若々しい印象を語る効果インプラントは自然な見た目を実現できます。適度な咀嚼刺激により歯茎の萎縮を防ぎ、表情筋の機能も維持します。結果として、顔のたるみやしわの予防につながり、いきいきとした表情を保てます。 スムーズなコミュニケーションを実現インプラントは顎骨への固定により、本来の歯に近い安定性を実現します。入れ歯特有のズレが心配なく、明瞭な発音が可能です。また、金具が見えないため、会話時の見た目も自然です。コミュニケーションの不安が解消されることで、人との会話が楽しみになります。 健康な歯を守る効果欠損部分のみにインプラントを埋入するため、周囲の健康な歯を守る必要があります。 管理のしやすさ外す手間もなく、通常の歯磨きと定期的なメンテナンスで十分なケアが可能です。入れ歯のような複雑な清掃や調整が不要なため、介助が必要な場合でも負担が少なくなります。 認知症予防への貢献十分な咀嚼力は脳への適切な刺激を行います。視覚や嗅覚などの感覚機能とも連動し、認知機能の活性化に繋がると考えられます。インプラントによる咀嚼機能の回復は、脳の健康維持を支援します。 肺炎リスクの低減入れ歯と比較して衛生管理が簡単なインプラントは、誤った誤嚥性肺炎のリスクを軽減します。口腔内を清潔に選びやすいため、高齢者の肺炎予防に効果的です。 シニア世代の生活を豊かにする有効な選択肢 インプラント治療は、高齢期の生活の質を多面的に向上させます。栄養状態の改善による健康はもちろん維持、コミュニケーションや見た目の面でも大きな余裕があります。 世代にとって価値ある選択肢を考えます。 高齢期のインプラント治療における留意事項 シニア世代の方がインプラント治療を検討する際の重要な注意点をご説明します。 経験豊富な医療機関の評価 最新の診断設備の確認 かかりつけ医との連携 継続的なメンテナンス体制 日常的な衛生管理 信頼できる医療機関の選択基準 インプラント治療の実績が豊富で、専門的な知識を持つ歯科医師の選択が治療の成功を左右します。 高齢期特有の骨密度や歯の状態を正しく評価できる医師のもと治療を受けることで、安全性と成功率がございます。 診断設備の重要性 精密な診断には歯科用CTが必要です。 従来のレントゲンでは確認できない骨の状態や神経の位置を詳細に把握できる設備を備えた医療機関での治療が推奨されます。 基礎疾患への配慮 糖尿病や高血圧、心疾患、骨粗鬆症などの基礎疾患がある場合、かかりつけ医との事前相談が必須です。 医師の間の計画連携により、安全な治療を立てることができます。 定期的なメンテナンスの必要性 インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)予防のため、継続的な通院が求められます。 加齢による身体機能の変化も考慮し、長期にわたる通院の可能性を検討する必要があります。 毎日の口腔ケアの重要性 インプラントと歯茎の境目は汚れがつきやすいため、入念な口腔ケアが必要です。 歯ブラシに加え、専用の清掃用具も活用した丁寧な管理が求められます。 ケア方法は当院では丁寧にご指導しています。 シニア世代のインプラント治療Q&A 高齢者の治療リスクについて 外科手術を伴うインプラント治療では、全身状態や服用薬の影響により、年齢に応じたリスク管理が重要になります。 健康状態の詳細な確認と、感染症予防のための事前検査が必要です。 長期的な経過について インプラントは長期使用が可能ですが、加齢に伴う組織の変化に注意が必要です。 定期的な専門的なケアと、必要に応じた家族サポートの体制づくりが重要になります。 術後の不快症状について 正しい管理では痛みの心配は少ないものの、口腔ケア不足によるインプラント周囲炎のリスクがあります。 寝たきり状態での衛生管理の難しさも考慮し、予防的な専門的なケアの継続が推奨されます。 シニアライフに向けたインプラント治療の検討 口腔の健康は、生涯子供の生活の質に大きく影響を与えます。 特にシニア世代にとって、正しい歯科治療の選択は豊かな人生のための重要な決断となります。 インプラント治療を検討する際は、以下の要素を総合的に評価することが大切です。 経済的な負担 身体への影響 長期的なケアの必要性 生活スタイルとの適合性 全身の健康状態 まとめ これらの要素を踏まえ、信頼できる歯科医院で専門的な診断をすることをお勧めします。歯科医師とそれを支えるスタッフとの丁寧な相談で、ご自身に最適な治療法を見つけることができます。 歯科医師への相談では、現在の口腔内の状態はもちろん、将来の生活設計も含めて治療計画を立てることが重要です。年齢を重ねても快適な生活をお届けできるよう、長期的な視点での治療選択をご検討ください。 なお、当院では患者様の不安の状況に合わせた特別な経験を積んだ専門カウンセラーによる丁寧なカウンセリングを実施しております。インプラント治療に関するご不明な点やご心配な点がございましたら、お気軽にご相談ください。 インプラント治療は、高齢期の口腔機能の維持と生活の質向上に大きな効果をもたらす治療法です。費用面や治療期間など考慮すべき点はありますが、咀嚼機能の回復による栄養摂取の改善、コミュニケーションの軽減、誤った誤嚥性肺炎の予防など、多くのメリットがあります。 ただし、治療の成功には適切な医療機関の選択と、継続的なメンテナンスが必要です。まずは信頼できる歯科医院で詳しい診断を受け、ご自身の健康状態や生活スタイルに合わせた治療計画を立てることから始めましょう。 やまもと歯科大久保院(京都府宇治市)では、患者さんのご不安、お悩みをゆっくりと丁寧に聞く準備をし、皆さんからのご相談をお待ちしております。 患者様の将来が笑顔になれる治療をお約束致します。まずは些細なお悩みでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。 WEBから予約する LINEで相談する 記事の筆者情報 山本 康博 やまもと歯科 大久保院 院長 経歴 平成18年3月 国立東北大学歯学部 卒業 平成18年4月 滋賀医科大学医学部 歯科口腔外科 入局滋賀県立成人病センター 麻酔科 研修 平成20年4月 京都 医療法人にて副院長として勤務 平成23年4月 大阪 インプラントセンターにて診療部長として勤務 平成26年4月 京都・滋賀 広域医療法人にて院長歴任 平成30年3月 やまもと歯科 大久保院 開院 資格・参加研修会 歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省) 日本口腔インプラント学会 会員 ストローマンインプラントマスターコース ノーベルバイオケアインプラントコース その他、多数参加

2024.12.29
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