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それって金属アレルギー??

金属アレルギーについて

最近歯医者で「金属アレルギーかもしれません」そんなこと言われたことありませんか?

一般的な金属アレルギーのイメージ(僕の昔のイメージかもしれませんが…)は、ネックレス・ピアスなど金属が直接触れたことが原因で皮膚に湿疹がでたりする病気だと思います。

でも、実は金属アレルギーには2種類あります。
一つは
① 局所性金属アレルギーと呼ばれるもので、ネックレス・ピアスなどの金属が触れることでその部位に起きるアレルギーのこと
一般的なイメージはこちらですね。

実は金属アレルギーにはもう一つあり
② 全身性金属アレルギー
と呼ばれるものです。
これは原因とは離れた部位にアレルギーが起きるもので、皮膚や粘膜から吸収された金属が汗と一緒に排泄されることで起きものです。
汗が原因となりますので、汗をかきやすい手や足に出るものが代表的です。
他にはアトピーなどの皮膚疾患がひどくなったり、舌痛症、前癌病変の扁平苔癬を引き起こす可能性や頭痛やめまいを起こすこともあるようです。

歯医者でも金属は使用する

なぜ、歯科医である私が金属アレルギーの話をしているかと言いますと私たちの仕事で使う銀色の詰め物などが金属だからです。
皮膚科の先生たちが調べたところ2016年、2017年のデータでは、日本の女性の4人に1人以上が歯科用金属に対して金属アレルギー陽性率があるとの結果出ています。
4人に1人って怖いですよね。

日本で使用されている歯科の詰め物に使用されている金属は世界的にみてみますと、例えばドイツでは国レベルで「幼児・妊婦に使用を禁止する。」法律が定められているぐらい毒性があるとされています。

私の経験でも皮膚科の先生の紹介だったのですが、20代の女性で全身的にひどいアトピーの患者さんがいらっしゃいました。
その方は、ある時からアトピーの症状が特にひどくなり人前に出ることができなくなり仕事を失い、友人関係も失い引きこもりになってしまったとのことでした。

当時の私は不勉強のせいで、「歯科の金属でここまでひどくなるん?」と半信半疑で口の中の歯科用金属を除去しセラミック・ジルコニアなどの金属以外の詰め物・かぶせ物に置き換えていきました。
わずか半年後には見違えるようなきれいな肌になり表情も別人のようなきらきらした笑顔になっていました。

その後、結婚が決まったとの話も耳にしました。
これは私の歯科医師人生においても最もうれしい出来事の一つでした。
私の力であれほどの人の笑顔を作ることができたのですから。

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